悲しい気持ちで迎える冬はこれで最後と誓った日
ニュース天気予報によると、今夜日本海側は雪が降るようです。
もう10年以上たつが。日本海側に仕事で赴任していたのだが。
人の心は天候に左右される。人間だからどうしても。気圧というか。
やはり晴れているだけで気分が良くなるし、悪いと下がるもの。
そこの地域的な閉塞感、人が少ないから、若かったのもあり、愚痴を言える仲間すらおらず、孤独で仕方なかった。
しかもこういう片田舎に飛ばされるような上司は全国からすると使えないから飛ばされるのだ。
一応私の場合は入社前、募集時からの、有限での契約だった。
すぐにでも辞めたかったが。契約があったので。
あと何年、この悲しい空の下で過ごす冬もずっとではないと、
自分を励ましながら過ごした。
そして、きっちり契約の期間を遂行して。
その後すぐに。転職を決めた。
転職が決まった後、
鉛色の空の下で、
こんなに悲しい気持ちで迎える冬はこれで最後だと誓った。
それで東京に戻ってきて、
人も価値観も多くある中で、気楽に紛れて生きることができてとても嬉しい。
人が少ないと、どうしても自由にのびのびできない。
電車に乗る人も顔見知りになって、あの人はこの席にいつもいる、とわかるくらいの地域だったから。
混んでる電車すら自由を感じた。
今、自分が子供(というか親しい若者)に伝えるならば、
「人がたくさんいるところで働いたほうがいい。少なくとも力のない若いうちは。
できるだけ都心の。
同じ立場の人間が多ければ、自分はその中で愚痴も言える相手もいるし、孤独にならない。悪目立ちせず紛れられるから。
そして企業でも。都心の大企業での上司は、
田舎での上司よりも、総合的に優れている人が、、どうしても、「割合としては」高い。
身も蓋もない話だが。
大企業で田舎に回されるような上司は、中央でダメだと判断されて飛ばされた人間も、事実、多いから、
すると。
悪いスパイラルとして。
本人もひねくれた気持ちで田舎での被害者意識があって働いていることがあるし、
その下で働かないといけない悲劇は洒落にならない。
そうなったら、早く逃げたほうがいい。
そのために注意。
本当にここはダメだと逃げたくなった時に、
いつでも逃げられるように、その会社や土地に借金や係累は作らないように。」
ワンオブゼムでいられることのありがたさ。
ひとりで戦わなくてもいいことのありがたさ。
同じ田舎でも、四国とかの晴れた暖かい地域だとまた感じ方は違ったのかもしれない。
人は気候に左右される。
鉛色の冬は私はもう決して生涯見ることはないだろう。見るとしても観光で、すぐ離れる余所者として。